ハリルJの1トップ問題。「最終決断」は大迫、杉本、それとも...? (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 とはいえ、金崎、興梠の肩を持つわけではないが、ハリルジャパンにはオプションの中に2トップの戦い方がないことに疑問を感じる。2トップの一角ならば、両者に加え、岡崎、さらには武藤嘉紀(マインツ)も浮上する。

 3FWの1トップ型であっても、相手リードで迎えた終盤は、4FWの2トップ型に変えて臨まなければならないシーンも出てくるはずなのだが......。

 限られた枠の中で、いかに多くの選択肢を持たせるか。その数と監督の優秀度は比例の関係にある。

 また、このポジションには毎度、サプライズ選出が発生する。2006年大会の巻誠一郎、2010年大会の矢野貴章は、本大会ではウイングで起用された。2014年大会の大久保嘉人は1トップで堂々スタメンを飾った。

 最終選考の段階で、調子がいい選手、当たっている選手が滑り込んでも、なんら不思議はない。その指標となる今季のJリーグの得点ランキングには、W杯のメンバー発表まで目を凝(こ)らして注目したいものだ。

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