2018.03.13

ハリルJの1トップ問題。
「最終決断」は大迫、杉本、それとも…?

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 本田の1トップ(0トップ)がオーストラリア戦限りで終わってしまったのに対し、大迫の1トップが今なお健在なのは、単純に大迫のほうがボールの収まりがいいからだ。本田の衰えを示す事例と言ってもいい。2011年のアジアカップでは、4、5人に囲まれてもボールを失わなかったほどだったが......。

 それはともかく、ハリルホジッチが布陣をその後、4-3-3メインに切り替えたことも、大迫のプレースタイルと、相性がいいことを実感したからに他ならない。ファーストチョイスは、よって大迫になる。

 しかし問題なのは、その得点力だ。今季、所属のケルンで挙げたゴールは、出場した1414分に対し、わずか2(3月11日現在)。この数字はいくら何でも少なすぎる。持ち味を発揮するならFWとしてではなく、4-2-3-1の1トップ下(「3」の真ん中)のほうが、いいのではないかという気にさえなる。

 得点力を考えると、昨季のJリーグで得点王争いを演じた国内組に目が移る。

 23ゴールを挙げて得点王に輝いた小林悠は、ウイング(サイドアタッカー)編でも触れたとおり、所属の川崎フロンターレでは今季、4-2-3-1の「3」の右でプレーする。1トップでも、ウイングでも、どちらも可能という点でポイントは高くなる。

昨季ブレイクしたセレッソ大阪の杉本健勇 得点ランキング2位(22点)の杉本健勇(セレッソ大阪)は、他の選手にはない高さ(身長187cm)がある。存在がわかりやすいので、ターゲットになり得る。ポストプレーもまずまずだ。

 急にブレイクした選手は翌シーズン、落ち込むことがよくあるが、杉本は今季も高いレベルを維持している様子。ハリルホジッチが4-3-3を継続していくならば、大迫を脅かす一番手になりそうだ。