2018.02.14

田中陽子ほか、元ヤングなでしこが、
代表に返り咲く一歩を踏み出した

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

「より世界レベルを意識したトレーニングになっています。リーグでたまたま"許されている"プレーを意図的にできるようにしなければいけないと思う。一瞬の駆け引きで相手を抜くっていうプレーは勝負できる感覚はありました。ゴールへ向かうファーストタッチはもっと精度を上げていきたいですね」

 次々に課題と成果への言葉が続く。おそらく、日々自問自答しながらしっかりと整理がついているのだろう。成宮にとって、この5日間はかなり刺激的なものになったようだ。

 この2人とは異なり、U-17世代から高倉監督のもとで戦ってきた秘蔵っ子とも言えるのが杉田妃和(ひな/21歳・INAC神戸)だ。2014年FIFA U-17女子ワールドカップ(コスタリカ大会)で世界一になり、続く2016年FIFA U-20女子ワールドカップでは、2大会連続のゴールデンボール(最優秀選手)を獲得した実績を持つ。

 しかし、ともに戦った長谷川唯(日テレ・ベレーザ)、籾木結花(もみき ゆうか/日テレ・ベレーザ)らがなでしこジャパンへ定着しつつある中、杉田は後塵を拝している。これまで高倉監督とともに戦った時間があるからこそ、新たな成長を見せ続けなければならない厳しさもある。

「カテゴリー別のときは自分たちで考えて自由にプレーする感じでしたが、トップレベルになると、あるレベルまで達するために細かいところまで求められる。ボールを持った時の幅の持ち方やタイミングっていうのは、これまで自分が考えていたのと違う部分もあって新しい発見でした」(杉田)