2018.01.23

痛恨ミスの長身DF。屈辱をバネに、
エスパルスでレギュラーをつかめ

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Getty Images

 そう悔やむと、さらに、こんなふうに言葉を重ねた。

「チームとしてやろうとすることは1戦目からはっきりしていましたし、やれるというふうにも感じていたんですけど、今日は相手の速さや強さのほうが上で、後手に回ってしまった。戦術どうこうというより、個人のところで負けたと感じています」

 昨年12月、タイで開催されたM-150カップの2試合目、北朝鮮戦で3バックの中央に抜擢されて以来アピールを積み重ね、自身の立ち位置を確立しつつあっただけに、立田が気落ちするのも無理はない。

 ただ、昨シーズンの取り組みと成果を思うと、「しかし」と思わずにはいられない。

 清水ユースからトップチームに昇格した昨シーズン、公式戦での出場はルヴァンカップ3試合にとどまった。

「不甲斐ないシーズンでした」

 立田はそう振り返ったが、不甲斐ないままで終わらせなかった。身体の可動域を広げたり、瞬発力やスピードを高めたりするトレーニングやヨガに励み、根本からの肉体改造に取り組んだのだ。

 M-150カップの際、立田は自身の成長を感じ取っていた。

「自分でも身体が動くようになったな、成長しているな、っていう実感があります。自分のように大きい選手で、機敏に動けて、ボールを動かせる選手はあまりいないと思うので、そこはもっと突き詰めていきたい。違いを見せていきたいと思っています」

 昨シーズンが、試合に出ていないからこそ取り組めることに挑戦した1年だったなら、今シーズンは、試合に出なければ得られない経験を得る1年になる。

 幸い、清水エスパルスはヤン・ヨンソンを新監督に迎える。外国人監督は、過去の実績にとらわれず自分の目を信じて、若い選手を積極的に抜擢する傾向がある。それが、チーム再建を託された新監督なら、なおさらだろう。

 この大敗を糧(かて)に清水でレギュラーの座を掴み取り、J1で揉まれて成長する――。その目標が成し遂げられたとき、ウズベキスタン戦で味わった屈辱に、大きな価値が生まれる。


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