森保ジャパンの屈辱的な大敗は、ウズベキとの実力差だけが原因なのか (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 とはいえ、である。

 両者の力の差を考えれば、結果は受け入れざるを得ないだろう。だが、目の前に突きつけられた実力差に対し、あまりにも無抵抗なまま敗れ去ったのではないか。結果よりも、そのことが残念であり、またもったいなくもあった。DF原輝綺(はら・てるき/アルビレックス新潟)が悔しそうに語る。

「今までの相手とは全然違うなというのは、(試合をやりながら)もちろん感じていたが、それでもやらなくちゃいけないし、こういう試合もしっかりゼロに抑えなきゃいけない。4失点は論外」

 グループリーグにしても3連勝したとはいえ、決して楽に勝ってきたわけではない。厳しい状況を耐えて失点を防ぎ、3つの白星を並べてきたはずだ。それらの相手よりウズベキスタンが数段上手だったにしても、結果はともかく、もっと我慢強く戦い、どこかで勝機を見出そうとする戦いを見せてほしかった。

 苦しい状況を耐えることで、自分たちの経験値やレベルアップにつなげてほしいと考えていた森保監督も、「そこは大いに改善しなければいけない」と口にし、こう語る。

「何らかの形で1失点してしまうことは、サッカーの流れではありえること。そこからズルズルいかないよう、(悪い流れを)断ち切って、耐えながらまた自分たちの流れに持っていく。自分たちの流れがくるまで待つ。勝機をもっとつかめるようにやっていく。そういうところはメンタル的にもそうだし、個人戦術、チーム戦術も含めて上げていかなければいけない」

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