2018.01.19

スケールは稲本、福西クラス。
U-21最年少の伊藤洋輝が衝撃プレー

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 プレーヤーとしての矜持(きょうじ)をのぞかせたのは、こちらが「大型ボランチ」という言葉を口にしたときだった。その言葉に即座に反応した伊藤は、きっぱりとこう言った。

「大型ボランチと言われるのは好きじゃなくて。ヨーロッパだったら普通のサイズだと思っているので」

 最近、プレー映像を見て参考にしているのは、自身と同じ身長188cm、パリ・サンジェルマンの22歳のMFアドリアン・ラビオだという。

 ラビオもまた、大柄ながらボールを一気に持ち運び、左足から強烈なミドルを放つボランチだが、ただ参考にしているだけではない。「これからマッチアップするかもしれない選手なので、いろんなところを盗んでいければいいなと思います」と、しれっと口にした。その視線は常に、ヨーロッパでのプレーに向けられているわけだ。

 そんな伊藤にとって、磐田は理想的な環境だろう。

 磐田U-18に所属する高校3年生だった昨年5月からトップチームに帯同し、今年から正式にトップチームの一員となった。

 言うまでもなく、チームを率いるのは日本を代表するボランチで、伊藤と同じレフティの名波浩監督である。「居残り練習に付き合ってくれて、キックの球種をいろいろ教えてくれる」という指揮官からのひと言、ひと言が、伊藤にとって財産になっている。