スケールは稲本、福西クラス。U-21最年少の伊藤洋輝が衝撃プレー (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 1997年以降に生まれた選手で構成されるU-21日本代表(森保ジャパン)において、1999年5月生まれの18歳の伊藤は、今大会のチーム最年少である。だが、ピッチで披露したのは、およそ最年少らしからぬプレーだった。

 21分には左足でミドルシュートを見舞った。そうした精度の高い左足のキックや前述したダイナミックな飛び出しだけでなく、素早く相手に寄せてパスコースを限定し、空いたスペースを巧みに埋める。そのポジショニングにも非凡なものを感じさせた。

 もっとも、前半の立ち上がりと2-0で迎えた後半の立ち上がりには北朝鮮に押し込まれ、1点を返される展開だっただけに、試合の翌日、伊藤の口からは反省の言葉が次々と出てきた。

「ボランチから高い位置に1本パスを通せれば、もっと状況が変わっていたと思うんですけど、北朝鮮のプレッシャーにハマってしまって......」

「自分の持っているものを出し切る、持ち味を常に出す。昨日も(旗手)怜央くんが運んでくれたところで2回飛び出していけたので、その回数をもっと増やしていきたい」

「昨日みたいにガチャガチャ守ってくる相手(北朝鮮)には、逆サイドに逃げる、逃しのボールをもっと増やしてもよかった。そうすれば、もっと速い攻撃ができたんじゃないかと思います。ポジショニングや受ける前の準備をもっとよくしていかないといけない」

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