スケールは稲本、福西クラス。U-21最年少の伊藤洋輝が衝撃プレー (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 こうしたダイナミックな攻撃参加に、コンビを組んだ森島も驚きを隠せない。

「洋輝、意外と攻撃好きなんですよ。練習のときにちょっと気づいていたんですが、ビックリしました」

 もっとも、伊藤のプレーをよく知るジュビロ磐田サポーターやユース年代の観戦者なら、なんの驚きもないだろう。ボランチとして恵まれた体躯、正確な左足のフィードやプレースキック......。しかし、それ以上の魅力が、ロングランからゴール前に飛び出していく「縦のベクトルの太さ」なのだ。伊藤自身が振り返る。

「あれを出せなかったら自分じゃないですから。狙っている形をうまく出せてよかったと思います」

 伊藤が見せた数的優位を生み出す大胆な飛び出しを、森保一監督も奨励する。

「局面でチャンスと思うシーンがあれば、ボランチであれ、DFであれ、リスクを冒して積極的に攻撃に絡んでほしいと思っています。そういう意味では、洋輝がああやって上がっていってくれたこと、得点に絡んでくれたことはいいプレーだったと思います。これからも選手たちにはどんどん見せてほしいですね」

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