お手本はレバンドフスキ。森保ジャパン田川亨介、ポストプレーを磨く (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

「あんなドリブルができたら、マジ最高。もっとスピードつけたいと思っていて。足には自信があるんですよ」

 しかし今、田川が参考にしているのは、大迫勇也(ケルン)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)、オリヴィエ・ジルー(アーセナル)といったポストプレーの名手たちだ。

「今、求められるのが、ポストプレーやゴール前での動きなので、そういう選手のプレーを見ながらイメージを作るようにしています」

 憧れの対象の変化は、ストライカーとしての意識の変化にほかならない。

 身長181cmを誇るが、ストロングポイントはスピードに乗ったドリブルで、前線で身体を張ったポストプレーは得意ではない。だが今は、ストライカーとしての幅を広げるため、弱点克服に余念がない。

「チーム(鳥栖)ではビクトル(・イバルボ)と一緒に試合に出ているんですけど、彼の強さやキープ力は、本当にお手本になる。練習や試合で見ていて、それを自分のなかに落とし込もうと考えていて。(ポストプレーは)チームでも課題だと言われているので、(U-21日本代表で)1トップでプレーするのはいい機会。自分の持ち味にできるチャンスなので、積極的にトライしようと思っています」

 ポストプレーに磨きがかかれば、ボールは自然と田川のもとに集まってくるだろう。

「次こそ、決めたいですね」

 国際大会におけるゴールは、膨らみつつある自信をさらに大きなものにするはずだ。

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