小野伸二、稲本潤一、中村憲剛、
松井大輔が教える「W杯の勝ち方」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • テレビ朝日●写真提供 photo by (c)tv asahi

「ポーランドは強いですよ。中盤の何人かは欧州のトップリーグでやっているし、前線にはレバンドフスキ(バイエルン/ドイツ)がいますから。フィジカルも強いですね。ただそこは、日本も海外でプレーしている選手が多いので、あまり心配はしていません。南アフリカ大会のとき、闘莉王が『俺たちは弱い』と言っていたけど、そういうことを自覚して、足もとを見つめて戦うことができれば、いい戦いができると思います」

 松井と同じく、2010年大会でグループリーグ突破を経験した中村も、「初戦がポイント」と語る。

「南アフリカ大会のときの代表は、大会前までは(メディアなどから)ボロカスに言われていたけど、初戦に勝った瞬間、風向きが一気に変わった。(周囲の反応など)『これほど変わるのか』というくらい、劇的に変わった。逆に初戦で負けていたら、全部負けていたと思う。

 今回は、4年前のブラジル大会のときと同じような組み合わせだけど、あのときは初戦のコートジボワール戦に負けて崩れてしまった。やっぱり、初戦を落とすと追い込まれてしまう。だから、初戦が大事でしょうね。とはいえ、初戦を落としたからといって、それで終わりじゃないということも忘れてはいけない」

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