小野伸二、稲本潤一、中村憲剛、松井大輔が教える「W杯の勝ち方」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • テレビ朝日●写真提供 photo by (c)tv asahi

 1998年フランス大会、2002年日韓共催大会、2006年ドイツ大会と、3度のW杯を経験している小野は、コロンビア、セネガル、ポーランドと同組となった組み合わせについて、「簡単じゃない」と厳しい表情を見せた。

「周囲から見たら、簡単そうに見える組み合わせでも、W杯に出てくるチームはどこも強い。簡単に勝てるチームはひとつもない。グループリーグ突破のカギは、やはり初戦でしょ。コロンビアをどう攻略できるか。そこで勝つことができれば、勢いに乗れる」

 稲本も「難しいグループに入ったと思う」と語って、小野の意見に同調する。

「初戦は大事。そこで勝ち点を得られると、クループリーグ突破の可能性が広がると思う。ただ、初戦の相手となるコロンビアは、日本が苦手にしているイメージがある南米のチーム。たとえ負けても、『まだ2戦ある』というメンタリティで戦えるかどうか。正直、そういう強さが今の代表チームには、もっと必要かな、と。先日(11月)のブラジル戦を見ていても、チームの成熟度とか、さらに高めなければいけないと思いました。そのためには、W杯までの間に選手個々がどう過ごすかが、とても重要になってくると思います」

 稲本も、2002年大会、2006年大会、2010年南アフリカ大会と3度のW杯に出場。そのうち、2002年大会、2010年大会ではグループリーグを突破している。その際、日本代表にはともに不可欠な存在があったという。

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