2017.12.10

ハリルは北朝鮮の監督に向いている。
日本と相性の悪いサッカー観が露呈

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 日本のサッカー界に全く馴染みのない方法で、日本の強化を図ろうとした。その矛盾は、これまでにもいたるところで露呈してきたが、ハリルホジッチは折れなかった。それこそが、現代サッカーの潮流だとまで言ってのけた。ニュージーランド戦、ハイチ戦のメンバー発表の際には、チャンピオンズリーグ第2週で、ネイマール、カバーニ、ムバッペという強力FW3人を前線に並べたパリSGがバイエルンを3-0で下した試合を引用しながら。そしてボール支配率が高い日本のサッカーを否定した。時代遅れのサッカーだと言わんばかりの勢いで。

 E-1選手権に臨む日本代表は、繰り返すが事実上の「Jリーグ選抜」だ。ハリルホジッチのサッカーとは遠い位置にいる選手たちで固められた集団ながら、選手選考の基準はきわめて標準的だった。つまり、巧いタイプの選手がほぼ漏れなく選ばれている。

 だが北朝鮮後、ハリルホジッチは、いつもと同じような調子で嘆いた。ハリルホジッチの目指すスタイルが、日本に適していないことが白日の下に晒された試合。北朝鮮戦をひと言でいえばそうなる。日本は、縦に速い選手を数多く擁した2014年のアルジェリア代表ではないのだ。

 Jリーグで優勝を争った2チームとガンバ大阪から全23人中17人が選出された今回の顔ぶれを踏まえれば、「川崎+鹿島+ガンバ大阪」÷3的なサッカーでなくては、サッカーは落ち着かない。チームにはならないはずだ。