対戦データで判明。日本のロシアW杯16強入りにかすかな光が見えた (4ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

 そして、グループリーグ最終戦(6月28日)では、トップシードのポーランドと激突する。頂点を争うような強豪ぞろいのポット1の中では、データ上は一番いい相手だ。ここを引き当てたのは、唯一の"幸運"と受け取っていいだろう。

 現在の「欧州最高のFW」とも称されるロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)を擁するとはいえ、ここ最近(1990年以降)のW杯出場はポット1の中では最も少ない。実力的には、ポット2のスペインやイングランドより下という評価もある。さらに、日本との過去の対戦成績も2戦2勝と相性がいいのは、心強い限りだ。

【日本vsポーランド、過去の対戦成績】
1986年=日本5○0ポーランド(カールスバーグ杯/香港)
2002年=日本2○0ポーランド(親善試合/ポーランド)

 ただし、喜んではいられない。W杯においてトップシードとの対戦では、日本は4戦全敗なのだ。勝利はおろか、引き分けすらない。ポーランドがFIFAランキング(7位)に応じた実力を保持しているとなれば、対シードチーム初勝利はお預けとなる。

【W杯における日本vsトップシード国、過去の対戦成績】
1998年=日本0●1アルゼンチン(フランス)
2006年=日本1●4ブラジル(ドイツ)
2010年=日本0●1オランダ(南アフリカ)
2014年=日本1●4コロンビア(ブラジル)

       ◆       ◆       ◆

 こうしてみると、日本のグループリーグ突破はとても困難な状況にあり、「南米勢と同居したときは必ずグループリーグ敗退」というジンクスどおりの結果になる可能性は高い。だが、何が起こるかわからないのが、サッカーである。かすかな希望であってもそれを信じて、日本が奇跡を起こしてくれることを期待したい。

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