ウィリアンは言う。「どんなチームも
進化できる。日本もそうだといいね」

  • 井川洋一●取材・文 text by Yoichi Igawa
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 そんな相手と戦った日本代表の選手たちも、ブラジルの印象をそれぞれに語った。

「相変わらず強かったです」と率直に言ったのは、相手の破壊的な攻撃に晒されたGK川島永嗣だ。「今回のブラジルは、これまでよりもコレクティブ(組織的)だったのでは? 」と尋ねると、「それはありますよね。守備時には、それぞれのポジションをしっかり守っていた。特に前半は組織的で、規律あるチームに見えた」と答えた。

 一方、自らのチームについては「もっともっとチャレンジすべきだったと思う。もちろん引くべきときもありますけど、そんな場面でも(ボールを取りに)アタックする意識を忘れてはいけない。そこにいるだけでは意味がないので。特にこういう相手には最初から激しくいかないと、前半で試合を決められてしまう」と課題を述べた。

 終盤に途中出場した遠藤航は、「(ブラジルの)中盤のポジショニングがすごくよかった」と、より具体的に説明してくれた。

「ボールを動かすときは、中盤の3枚が少し引き気味に受けながら、ちょっとずつ全員で前進していく。それがものすごくうまかったです。ボールを取りにいこうとすれば、ポジションを下げて剥がされますし。前に出ていくタイミングもすごくよかったですね。特に、ネイマールとマルセロの左サイドは、相手のプレッシャーによって、ポジションを微調整していました」

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