スペインの知将がハリルに提言。「大迫、岡崎の2トップでいくべきだ」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 日本の中盤に関しては長谷部抜きには語れない。長谷部はドイツでもスカウティングしたことがある選手だが、とてもクレバーでフットボールを知り尽くしている。守備ではどのタイミングでセンターバックを補強するようなポジションを取ればいいか知っているし、攻撃では迅速にビルドアップのためにボールを受けるポジションを取り、簡単に周囲を使える。無理をしてポジションを留守にして相手につけ込まれることもない。戦術の軸となって、チームを動かせるMFだ。

 山口も井手口も、長谷部と組んだときは決して悪くはなかった。しかし、2人は長谷部なしでは苦しいだろう。

 山口はロンドン五輪前から見ているが、ポテンシャルは高いものの、正しく成長していない。相変わらずポジションを動かしすぎて、カバーを忘れてしまう。高いレベルでは惨事になる。井手口は今年のオーストラリア戦では素晴らしいミドルシュートを決めた。攻守に積極的で、キックに特長のある選手だろう。しかしポジショニングは甘く、その後の試合はまったく存在感を示していない」

◯サイドアタッカー

「サイドアタッカーでは原口元気がチームの中心になれる力を持っている。また、乾貴士は守備も身につけ、高いクオリティの選手になった。この他に久保裕也、本田圭佑、浅野拓磨らが候補になるのだろう。

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