相手が強いと「面白いことをする」ハリル。ブラジルに何を仕掛けるか (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 センターフォワードでは大迫勇也(ケルン)が絶対的な存在で、今回は杉本健勇(セレッソ大阪)や興梠慎三(浦和レッズ)にチャンスを与えたいということだろう。さらに、大迫、杉本、興梠の3人はポストプレーで起点を作れるが、岡崎はタイプが違う。そのこともハリルホジッチが選出をためらっている理由かもしれない。

 同じことが香川と本田にも言える。インサイドハーフでは山口と井手口がファーストチョイスで、さらに今回、森岡亮太(ワースラント=ベフェレン)と長澤和輝(浦和レッズ)を試すという考えがあるはずだ。右ウイングでも、本田は、久保、浅野に次ぐ3番手と見られているのだろう。

 ただし、ハリルホジッチ監督が予選終了後に新メンバーを試すのは予想の範疇でもあった。アルジェリア代表時代にも予選後の新戦力の発掘に余念がなかったからだ。

 そうして見出されたのが、シャルケのプレーメーカーのナビル・ベンタレブであり、岡崎の同僚であるリヤド・マフレズだった。当時トッテナム・ホットスパーに所属していた19歳のベンタレブはボランチとしてブラジル・ワールドカップ4試合中3試合で先発。当時ル・アーブル所属のマフレズは本大会初戦でスタメンを飾った。

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