相手が強いと「面白いことをする」ハリル。ブラジルに何を仕掛けるか (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 また、パウリーニョ(バルセロナ)、コウチーニョ(リバプール)、フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)、レナト・アウグスト(北京国安)、カゼミーロ(レアル・マドリード)が居並ぶ中盤は、テクニック、パワー、機動力を兼ね備え、組み合わせ次第でスタイルが大きく変化する。今回もブラジルは、日本の前に高い壁として立ちはだかってくれるに違いない。

 しかし、だからこそ、今回の対戦は興味深い。ハリルジャパンはアジア予選においても、ボールを保持して主導権を握ることに固執してきたわけではない。スカウティングに基づいて、システム、戦術、メンバーを変え、相手のウイークポイントを巧みに突いた。

「個人的な感想としては、ハリルホジッチ監督は強い相手とやるときのほうが戦術的に面白いことをするんじゃないか、っていう期待を持っています」

 そう語るのは、キャプテンの長谷部誠(フランクフルト)である。イメージにあるのは、ハリルホジッチ監督がブラジル・ワールドカップで率いたアルジェリア代表だろうか。アルジェリア代表もワールドカップでは4試合すべてでメンバーやシステムを変え、ラウンド16で優勝したドイツ代表を追い詰めた。

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