香川真司が日本代表で抱える2つの危機感。「もっと監督と話を...」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 一方、今回はチーム全体を俯瞰して見るような発言も多く飛び出した。今季の開幕時にドルトムントで「チームを引っ張るつもりで。キャプテンマークを巻けと言われれば巻く」と話していたが、やはり経験や年齢的なこともあるのだろう。

 例えばニュージーランド戦後には「最低限、勝ち切れたことはよかったですけれど、果たしてこれがW杯(への準備)という意味では、正直、何の意味のある試合なのか。評価しづらいゲームになりましたけれどね」と、試合の意義そのものに言及したことが大きく報道された。

 4年前はコンフェデレーションズ杯に出場できて、さらに2度の欧州遠征も行なった。それが今回は......というのは素朴で真っ当な感想なのだが、それを臆せず口にすること自体、ちょっとした変化にも思える。また、今回はハリルホジッチと話をしたことも明かしている。

「チームが感じたことを、選手同士の話もそうですけど、監督ともっとわかり合っていかないといけない。そこらへんの温度差は、やはりもっと詰めていかないといけないのかなと感じます。ワールドカップですから、もちろんチームというのは監督のもとで信じてやるのは当たり前ですけど、でも選手自身が感じたこと、チームとして感じたことをもっと徹底してやっていかないと。"なあなあ"にしていると痛い目に遭うと思うので、危機感を持ってやっていきたいです」

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