袋叩きのハリルJをハイチ代表は絶賛。
「コスタリカにも勝つと思う」

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 試合後、元フランス代表のティエリ・アンリのゴールを彷彿とさせる、チームの3点目を決めたデュカン・ナゾンに話を聞いた。

「本当にタフな試合だった。日本は(力を込めて)すごくいいチームだったので、厳しい戦いを強いられたけれど、自分たちも精一杯プレーした。3-3のスコアは僕らにとっていい結果だと思う。日本のようなビッグチームを相手に好結果を得られたので、すごくハッピーだよ」

 今年1月にイングランドに渡り、今季はコベントリー(4部)でプレーするストライカーは、出生地のフランス訛りの英語で上機嫌に応じてくれた。あの美しいゴールについて訊くと、「自分でもびっくりするようなゴールだったね」と表情はさらにほころび、日本代表の印象を尋ねると次のように答えた。

「技術の高さは評判通りだった。その上、絶え間なく動き続けてパスコースを作っていたから、なかなかボールを奪えなかった。ストライカーの動きは参考になったし、前半の左サイドバック(長友佑都)は攻撃参加のタイミングが素晴らしく、うちの守備陣を混乱させていたよね。先制点をアシストしたクロスも見事だった。

 それから、やっぱり香川(真司)だよ。素早くシンプルにプレーして、最後は同点ゴールも決めた。トップレベルでの経験を豊富に持っていることを実感させられたね。ワールドカップでも、多くの対戦相手を苦しめるはずだよ。サプライズを起こせるんじゃないかな」

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