2017.10.11

「怒るハリル」に呆れる。
20分で失速した理由を理解できているのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 約7カ月ぶりの試合で監督も代わっている。チームとしての練習日は2日間のみ。試合勘のなさは、とりわけディフェンス面で露呈した。ひと言でいえばザル。ブロックが形成されず、日本の攻撃を最終ラインの4人のみで受ける状態に頻繁に陥った。これ以上ひどい守備体系は見たことがないと言いたくなるほど、危なっかしい守備だった。

 それでも個人のポテンシャルは高い。局面の打開力はニュージーランドより上だ。試合に慣れてくれば、それなりに力を発揮する。2-0から1点を返すと、ハイチは次第に息を吹き返していった。

「いい入りをして2-0になって、1点取られて、選手の頭の中に何が起こったかわからない……」と語るハリルホジッチだが、相手との力関係を考えれば、チームとして未成熟な日本が2-0から停滞するのは当然。ハリルホジッチの分析に誤りありと言いたくなる。

 問題があるとすれば2-1で折り返した後半だ。後半の日本に何が起きたかと言えば、メンバー交代だ。

 後半開始とともに原口元気、車屋紳太郎が登場した。ハイチに同点ゴールを奪われたのは8分。その時間帯、原口は慣れない右サイドで存在感を失っていた。11分、14分、19分に井手口陽介、香川真司、大迫勇也のスタメン組がそれぞれ出場すると、悪い流れはさらに加速した。