評価を落とした香川真司と本田圭佑。ハリルホジッチ好みのアタッカー序列とは? (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 香川と本田に対するハリルホジッチの評価は、ここにきて確実に下降中だ。第2列付近のポジション争いは、混沌とした状態にある。

 本田が居場所とした右サイドで、出場機会を増やしているのは、若手の久保と浅野。W杯本大会出場を決めた先のオーストラリア戦で、先制ゴールを叩き出した分だけ、浅野が優勢か。

 左は先行していた原口を乾が猛追。優先度でかわしたかに見える状況だ。所属のヘルタで出番が減った原口。エイバルで順調にプレーを続けている乾。穴は宇佐美だろう。所属はブンデスリーガ2部ながら、ハリルホジッチから高い評価を得ている。というより、好かれているという印象だ。

 6月のシリア戦でも、実績不十分にもかかわらず追加招集されている。このまま、フォルトゥナ・デュッセルドルフで順調に出場し続ければ、先行する2人の間に割って入る可能性がある。

 宇佐美とは対照的に、ハリルホジッチの評価が低そうに見えるのが清武だ。セビージャからC大阪に戻り、国内組に転じると、その傾向はいっそう顕著になった。今年行なわれた代表の6試合で、出場したのは3月のタイ戦のみ。しかも途中交代で、わずか16分の出場だった。

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