ハリルホジッチの選手起用を検証。守備の要は、なぜ呼ばれなくなったか (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 しかし、だとすれば、川島と西川の関係を入れ替え、西川を第2GKにすればいいだけだ。招集外、つまり4番手以降の選手に格下げする理由はどこにあったのか。

 川島、東口、中村。これが現在のプライオリティだが、この中に全29試合中、16試合でスタメン出場した西川の名前がないのはなぜか。スタメンをいきなり4番手以降に追いやってしまったハリルホジッチ。その筋の通らない采配に、不可解な基準で動く監督の怖さを見る気がする。

 これまで日本を代表するGKといえば、川口能活(98年大会、06年大会のスタメン)と楢崎正剛(02年W杯のスタメン)の名前が浮かぶが、川島がこのままの状態を維持し、2018年W杯に3大会連続スタメンとして臨むことになれば、彼こそが一番のGKになる。今季、所属のメスでどれほど出場機会を得られるか、注目だ。新戦力の台頭はないと見る。



●CB編

起用された選手=吉田麻也、森重真人、槙野智章、昌子源、水本裕貴、丸山祐市(※)

招集されたが出場機会のなかった選手=丹羽大輝、塩谷司、植田直通、遠藤航(※)、谷口彰悟(※)
(※は他のポジションで出場)

 吉田と森重で終わったアギーレジャパン。ハリルジャパンは、吉田と槙野で始まった。ほぼ国内組で戦った東アジア杯(2015年8月)は槙野と森重。その後はアギーレジャパンと同じ、吉田、森重のコンビに戻った。

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