オーストラリア記者が分析。「今の日本代表はうまくいってないようだ」 (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by Reuters/AFLO

 そして日本で警戒する選手について、こう続けた。

「このところ台頭してきた新世代のタレントは観ていてワクワクするし、久保裕也、大迫勇也、原口元気の新しい3トップはすごくいい。日本の前線はしばらく香川真司、本田圭佑、岡崎慎司と決まっていたから、ある意味、想定内だった。それが新しいメンバーが入ってチームに活気が生まれたし、オーストラリアとしても彼らの動きには警戒が必要だろう」

 では、自国オーストラリアの状態についてはどう見ているのか。オーストラリアはここまで予選8試合を戦い、4勝4分けと負けがない。

「目を見張るような出来ではないけど、手堅い戦いはしていると思う。ここまで無敗のオーストラリアだが、アウェーのタイ戦(2-2)やイラク戦(1-1)は、勝利を期待されていたのに勝ち切れなかった。結局、それがオーストラリアのダメージになっていて、もしそこでポイントを落としていなければ、今頃すでに予選突破を決めていたはずだ。

 そうは言っても予選全体としては悪くないとも思う。アンジェ・ポステコグルー監督は積極的に新しい選手を起用して、中盤にはトム・ロギッチやアーロン・ムーイら新戦力が台頭してきた。ただ、最終的な評価は予選を突破できるか否かで決まる」

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