いっそW杯予選で地獄のプレーオフに
回ったほうが、本大会では勝てる

  • text by SPORTIVA photo by Sano Miki

杉山 ひと言で言うと、試合運びが大人げない。ベテランが多く出ているわりに、試合運びがドタバタしていて、何かあるとすぐにアタフタする。そこは日本の大問題です。

浅田 ある種、結論的なことを言うならば、別にオーストラリアもサウジアラビアも、ぶっちゃけ、たいしたことはない。今、日本の危機感みたいな部分にフォーカスしているから、ネガティブな話が中心になりますけど、じゃあW杯に行けるのか行けないのかと言われれば、僕は結構、行けると思っているんです。なぜかと言ったら、要は相手もたいしたことがないから。そういう意味で言うと、オーストラリアに仮に勝てなくて、アウェーでサウジアラビアとやることになっても、そんなに泡を食う必要はないというか。

杉山 僕もそう思うんだけど、そういうふうに監督や選手が思っているのかという話もある。選手たちのほうが「そんな簡単な話じゃない」と思ってしまっているフシがあります。だからアウェーで日本がバタついちゃう可能性はあるんですよ。

浅田 オーストラリアに引き分けると、ハリルホジッチは慌てるかもしれない。

杉山 慌てる、慌てる。

浅田 ハリルホジッチは明らかにアジアのことを分かってないじゃないですか。日本人はアジアという枠の中でやっているから、それこそ下の年代の代表時代に中東に行ったことがある選手もいると思うけど、ハリルホジッチにしてみたら、サウジアラビアなんて何がなんだか分からないかもしれない。そのへんもちょっと危うい要素ですね。

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