W杯予選オーストラリア戦。「王手」と言いつつ、実は危ういハリルJ (3ページ目)

  • text by SPORTIVA photo by Fujita Masato

杉山 それならば計算どおりだからね。そうすると強そうに見えるんだ。でも今の日本にはその余裕がないんです。だから必死によりどころを見つけて安心しようとする悪い癖がまた出た。「オーストラリアに勝てばいいんだから」と言うけど、そう簡単に勝てる相手ではない。日本がコンフェデレーションズ杯に出てドイツと3対2の試合ができるかという話です。

浅田 そこは若干ゲタを履いている部分があって、逆に4年前のコンフェデでは、日本とイタリアが3対4の試合をやった、みたいなこともあるじゃないですか。

杉山 確かに、ドイツもベストメンバーではなかったからね。でも総合的に見て、オーストラリアがそんなに弱いチームじゃないことは確かだと思う。少なくとも去年の10月に見た日本戦のオーストラリア(1-1の引き分け)よりはポテンシャルがあるということを再認識した。前線の3人、トミ・ユリッチ、トーマス・ロギッチ、マッシモ・ルオンゴはやっぱり怖いし、ロビー・クルーズというのもいい選手。背の高い選手もいるし、ウィング系もいる。ホームで日本とやったときは4-4-2の中盤ダイヤモンド型だったけど、コンフェデでは3バックでやっていた。だから今回は布陣も変えてくる可能性があるし、それによって対応策も違うような気がします。

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