2017.07.25

アメリカでも主力級。川澄奈穂美と
宇津木瑠美の様子を見に行ってきた

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

「ちょっとバランスが悪かった」と宇津木がシステム変更を申し出た後半は、中盤のベースを4枚にすることでやや落ち着きを取り戻すと、ここから試合が一気に動き出す。

シアトル・レインFCに移籍してちょうど1年が経った宇津木留美 最初に爆発したのはシアトルだった。47分、INAC神戸でも活躍したベヴァリー・ゴーベル・ヤネズがゴール前で倒されPKを獲得。それを再びラピノーが決めて2点目を奪うと、その2分後には右サイドから川澄が上げたクロスにヤネズが鮮やかに頭で合わせて3点目。56分には、宇津木からのパスを受けたラピノーが左サイドへ流れ、ゴール前へシュート性のボールを入れると、これがオウンゴールを誘い4点目。立て続けの追加点で4ゴールのリードを奪ったシアトルに、詰めかけた4464人の観客もこれで勝負ありと踏んだに違いなかったが、ここからスカイブルーの怒涛の巻き返しが始まる。

 60分にPKで1点を返すと、そこから64分、72分、76分と16分間に4連続ゴール。試合はまさかの振り出しに戻った。この流れでの引き分けは負けに等しい。しかし、ここで魅せたのはやはり、この人。シアトルの大エースであるラピノーだった。途中交代で入ったケイティ・ジョンソンとラピノーでつなぎながらゴール前まで運んだボールを、最後はラピノーがズドン!と、力づくで勝利を奪い取った。リーグトップスコアラーとしてひた走るラピノーのハットトリックで5-4としたシアトルが死闘を制し、これでチームは、十分に頂点を狙える3位に浮上した。