ハリルの打つ手が次々と的中。シリア戦でも「新オプション」出るか? (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 打つ手、打つ手がハマる成功体験の連続によって、ハリルホジッチ監督も自身の判断と決断、選手の戦術理解度と実行力、自身と選手との信頼関係において自信を深めているに違いない。シリア戦とイラク戦に向けたメンバー選考は、そんなことを感じさせるほど、ドラスティックで大胆だった。

 これまでずっと主力だったDF森重真人(FC東京)、GK西川周作(浦和レッズ)、MF清武弘嗣(セレッソ大阪)をメンバーから外し、MF加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ)、GK中村航輔(柏レイソル)、DF宇賀神友弥(浦和レッズ)、DF三浦弦太(ガンバ大阪)を初めて招集。さらにFW乾貴士(エイバル)を2年ぶりに代表に復帰させたのだ。

「よりよい選手に資格がある」
「みんなに門は開かれている」
「よいパフォーマンスでなくても自分に立場があると思っていたら間違い」

 メンバー発表会見で指揮官がそう宣言したように、今回のメンバー変更は現在のパフォーマンスやコンディションが重要視されたものだ。

 一方、こうした大胆な決断ができたのも、イラクとのワールドカップ予選の前にシリアとの親善試合が組まれているおかげだろう。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る