2017.06.03

昇格2年目の長野パルセイロが、
なでしこリーグ上位なのには秘密がある

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

選手に合わせてリストを作り食事管理を行なっている 予防プログラムを毎日入れて、ウエイトトレーニングを徹底した。これらはパフォーマンスの向上のためと、捉えられがちだが、その根本にあるのはケガの予防なのである。スクワットひとつをとっても、ヒップバックをせず股関節が使えていない、ただ重量だけにこだわって危険な動作をやっている例が多いのだとか。

「正しい姿勢を作ることができれば、スクワットで効果を期待できるし、順応していきます。正しい姿勢かどうかの判断は最初、専門家がチェックしないと難しいんです。イメージがあっても回数をこなさないとできないこともありますし、柔軟性に問題があるなら、それを改善するエクササイズを組まないといけないので。ピンポイントで足りない筋肉があるならば、それを別にやらなきゃいけないんです」(樋口コーチ)

 コンディショニングコーチとしての役割は多岐にわたる。ウエイトトレーニングやピッチ上でのウォーミングアップなどフィジカルに関するもののほか、トレーナー業務(身体のケア)、リハビリなどに加えて食事管理も行なっている。トレーニング後の食事はもちろん、遠征先のホテル食も事前にリストアップし、摂るべき栄養素、避けるべきものなど細かく色分けされたメニュー表が事前に選手たちの手元に渡る。ホテルではほとんどがバイキング形式のため、選手それぞれがその情報に基づいて、自分自身で食事を管理・コントロールできるようになっているのだ。