U-20日本は「2種類の2トップ」と「セットプレー」で世界に挑む (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「縦パスを入れたり、裏に蹴ったりと、(岩崎)悠人と(久保)建英によって使い分けています」と坂井は言う。岩崎と久保を戦況に応じて試合途中に交代させたり、相手によってスターターとスーパーサブの役割を変えたりすれば、面白い。岩崎を起用すれば「速攻の色」が強まり、久保を起用すれば「ポゼッションの色」が強まるというように、攻撃のカラーに変化をつけられるのは、明らかな強みだろう。

 日本にとって実に5大会ぶりとなるU-20ワールドカップの舞台は、5月21日の南アフリカ戦で幕が切って落とされ、ウルグアイ戦、イタリア戦と続く。とりわけ、南米王者のウルグアイと欧州2位のイタリアはタレント揃いで、決して簡単なグループではないが、自身やチームの強みを出し切ったと誰もが言い切れる戦いができたなら、大きな財産が得られるはずだ。

 ワールドユース準優勝に輝いた小野伸二や遠藤保仁らの「黄金世代」ですら、なし得なかったアジア選手権優勝の誇りと自信を胸に、世界大会へと臨んでほしい。

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