U-20日本は「2種類の2トップ」と「セットプレー」で世界に挑む (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 加えて、市丸が右ボランチに入ったことで、右サイドハーフの堂安、右サイドバックの初瀬による「ガンバ・トライアングル」が築かれ、右サイドにおける攻撃の組み立てが見違えるようによくなったのだ。初瀬が言う。

「ワンタッチでポンポンってつなぐのは中学のころからやっていることなので、言わなくてもわかり合えている」

 こうして右サイドで作られたチャンスをフィニッシュへと結びつけようとしたのが、61分から投入された久保であり、遠藤だった。「右サイドで崩して、左で仕留める形が何回かあったので、いい形を作れていたと思う」と、坂井は手応えを口にした。

 2トップの一角に入った久保と左サイドハーフに入った遠藤は、自らもドリブルで仕掛けてゴールに迫ったが、2トップの軸に小川を据えてそのパートナーに岩崎、久保と異なるタイプを使い分けられるのも、このチームの武器だろう。

 岩崎は小川の周りを衛星的に動きながら、相手ディフェンスラインの裏に飛び出して勝負するタイプ。一方の久保は小川のやや後方、セカンドトップとしてボールを受けてドリブルを仕掛け、スルーパスを繰り出すこともできる。

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