「僕の理想にはまだ半分くらい」。西川周作が語る、ハリルJの完成度 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 変化が見られたのは、5戦目のホームで行なわれたサウジアラビア戦だった。それまで主力だったMF本田圭佑(ミラン/イタリア)、FW岡崎慎司(レスター/イングランド)らがスタメンを外れ、MF原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)、FW大迫勇也(ケルン/ドイツ)、MF清武弘嗣(セビージャ/スペイン→セレッソ)らロンドン世代が活躍して、2-1で勝利をモノにした。

「前線のメンバーが入れ替わったけど、違和感はなかったです。その前の親善試合(4-0オマーン)でもサコ(大迫)の調子はよかったですし、彼がそのまま起用されたことで、(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督も選手の調子のいい、悪い、をしっかりと見てくれているんだなぁって思いました。僕は、代表は調子のいい選手が出る場所だと思っているので。

 気がつけば、僕ら北京世代よりもロンドン世代の選手が代表で中心になり始めているけど、そこは勝負の世界だし、代表は厳しい競争があるところなので、当然だと思っています。ただ、ケイスケ(本田)やオカちゃん(岡崎)らは、W杯を2回経験している選手。その経験はすごく大きいので、これから大事な場面で、必ず彼らの力が必要になってくると思います」

 前線は入れ替わりがあったが、今のところ、センターバックとGKは不動だ。西川もレギュラーをキープし、代表には欠かせない存在になっている。しかし、西川本人は楽観視していない。

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