前園真聖が語る日本代表。
「本田、長友は大丈夫だけど、香川は心配」

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 
 3月以降のW杯最終予選は、W杯に出場できるかどうかという極限の緊張感のなかでの試合が続くため、その存在意義はなおさら重みを増します。日本代表には長谷部誠がキャプテンとしてリーダーシップを執っていますが、本田や長友のようなビッグクラブでの経験値を持つ選手も他にはいません。彼らの持つ豊富な経験は必ず必要になってくるはずです。

 また、海外組だけではなく、山口蛍(C大阪)をはじめ、Jリーグでコンスタントに試合に出て、コンディションやパフォーマンスのいい選手というのも、W杯アジア最終予選のホームでの試合には必要性が高まるはずです。海外組は週末の試合を終えた後に帰国するため時差があり、多くの場合は中2日で代表戦に臨むことになります。そのためコンディションは整いにくく、パフォーマンスが良くないことも想定できる。そのため再開されるW杯最終予選では、ホームでの代表戦でJリーグ組の必要性は高まるはずです。

 W杯アジア最終予選は3月24日にUAE戦がアウェーであり、3月28日にタイとホームで戦い、6月13日にイラクとアウェー、8月31日にオーストラリアとホーム、9月5日にサウジアラビアとアウェーで戦います。中東勢との3試合がすべてアウェーになり、日本代表にとっては本当に厳しい試合になると思います。

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