永里姉妹がお互いを語る。「W杯エクアドル戦は姉として妹をフォローした」 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

――でも最初は優季選手もドイツ語を話せませんでしたよね?

優季 全く(笑)。でも少し英語はわかったから。それでもチームメイトにはドイツ語でしゃべってくれって自分から言いました。行って2カ月後くらいには試合後のインタビューを受けさせられてましたから。

――ドイツ語を猛勉強してましたよね。でも、さすがに2カ月後じゃチンプンカンプンでしょ?

優季 もちろん(笑)。言われてることはわからないけど、言いたいことを言う(笑)。単語3つわかっていれば何とかいけちゃうから。そのうち予習していくようになる。試合の展開を予想して、点を獲ったらこんなことを言うだろうなとか、ね。何パターンか用意しておくんです。

――ですって。

亜紗乃 さすが!(笑)

優季 英語になっても同じ。カナダのワールドカップのときも、ある程度答えのパターンを考えて、何なら発声練習もするくらい。

亜紗乃 へー......。

――地道な努力が......。

優季 ただ完璧主義者なだけです!

――それはありますね(笑)。

亜紗乃 確かに(笑)。だって、学校時代に、そんなにクラス全員の名前を覚える必要ある?ってことあったからね。隣のクラスとかもですよ?

優季 紙に書いて覚えてた。ちなみに言えるだけでなく、漢字で全部書けたから。

亜紗乃 そのうち、学年飛び越して私の世代まで覚え出しました。いや、私ですらその人知らないからって話ですよ(笑)。

――もう趣味ですね。

優季 そう! これは趣味なんです(笑)。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る