2016.12.01

ヤングなでしこ、世界一ならずも
手応え十分。このチームは戦える!

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 延長戦に入ると一気に試合が動く。99分、右サイドを駆け上がってきたカスカリーノにマークについたのは北川。しかし、大外からはロマネッリが上がってきており、そこのケアが遅れた隙にクロスを上げられ、マテオに頭で合わされた。ここまで長谷川と北川が抑え込んできた右サイド。この日ただ一度、マークの受け渡しがズレた瞬間をフランスは見逃さなかった。

「ずっとうまくハメていて、特に2番(マロネッリ)は抑えていたのに……」とクロスを上げさせたことに悔しさを隠せない長谷川。しかし、事態はこれで収まらなかった。

 直後、今度は左サイドを破られ、一度はクリアしたもののこぼれ球は非情にもフリーとなったジャトラの前へ。日本は大きな2失点目を喫してしまった。109分、籾木が強気にペナルティエリアに切り込んだ末に得たPKで1点を返すも反撃はそこまで。

 ホイッスルが鳴った瞬間、長谷川はピッチに崩れ落ちた。「前半は攻めていたのでそこで決めきれなかったことが心残り」と悔やんだ。

 今大会の長谷川のパフォーマンスにはムラがなく、この日も豊富な運動量で攻撃から守備までピッチを所狭しと走り回った。得点シーンのみならず、チャンスメイクの陰には長谷川の絡みが多く見られる。