2016.12.01

ヤングなでしこ、世界一ならずも
手応え十分。このチームは戦える!

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 宮川がハマったことで右サイドが活性化し、両翼の攻撃力も整っていた。対フランスの守備においても、この4日間で、守備面を受け持つ大部由美コーチが入念に宮川へ落とし込んだ。「不安ばかりだったけど、やっとやれると思えるようになった」と宮川本人が自信を掴んだのは前日練習を終えた後のこと。この交代は宮川だけでなく、チームにとっても手痛い誤算だった。

 さらに59分には、上野もブラジル戦で痛めた右足を再び痛めて交代。この段階で2枚のカードを使うことになってしまう。

 日ごろより、誰が入っても遜色のないチーム力を築いてきた高倉監督。控え選手のコンディションには特に目を配る。メンタル、フィジカルを見極め、控え選手のモチベーションを引き上げてきたからこそ、当初の青写真と異なる展開になろうと、動じることがないのだろう。

 日本は大きく崩れることなくこの局面を切り抜けていたが、ゴールを奪うこともできない。90分を終えてもスコアは動かず。日本は今大会初めての延長戦に足を踏み入れた。