ハリル解任に備えあれば憂いなし。日本代表の新監督候補はこんなにいる (6ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 そしてこちらの大本命を挙げてみたい。フアン・マヌエル・リージョ(スペイン)。現在、清武弘嗣が所属するセビージャで、ホルヘ・サンパオリの下で助監督の任に就いている、スペインではつとに有名な戦術家だ。

 15歳で監督になり、21歳で3部リーグの監督に。そして29歳の時、自らの力で1部に押し上げたサラマンカの監督として、スペイン1部リーグの最年少監督記録を更新するという画期的な過去を持つ。グアルディオラが師と仰ぐ人物しても有名だ。

「バルサのサッカーは私の息子のようなもの」とは、リージョの言葉。「ゲームの中心は選手ではない。ボールだ。選手にはそのボールといかに共鳴するかが問われている」とは、こちらが実際に聞いた名言だ。「スペインで教えることはあまりない。だから国外で監督をしたい。日本? いいね。すごく興味がある」という話まで聞きだしている。現在、監督ではなく助監督という、多少、責任の低い立場にあるので、可能性は十分あると思う。

 昨季をもってパリSGを退任した、ローラン・ブラン(フランス)、今季初め、インテルを解任されたロベルト・マンチーニ(イタリア)、ユーロ2016大会後にベルギー代表監督を退任したマルク・ヴィルモッツ(ベルギー)など、その他にも空いている人物は多々存在する。

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