2016.11.15

ハリル解任に備えあれば憂いなし。
日本代表の新監督候補はこんなにいる

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 というわけで、万が一に備え、ここでは仮の話をしてみたい。サッカー協会に前向きな思考を促す意味でも、だ。それなりの監督で、いま空いた状態にあるのは誰か。

 考えられる範囲で一番の大物は、フース・ヒディンク(オランダ、現チェルシー・アドバイザー)だ。その過去の栄光について、いまさら述べることは控えるが、苦境に立ったチームを蘇らせた実績だけを見ても、他者の追随を許さない。かつてこちらのインタビューに「W杯は、サッカーに関わる者として、チャンスがあればぜひ参加したい大会だ」と語ったこともある。

 だが彼は、ジョゼ・モウリーニョの解任を受け、チェルシーの暫定監督に就任した昨季を最後に、監督業を引退したと見られている。過去にもそう言いながら、何度も復帰を果たした事実もあるが、まもなく70歳という年齢に若干引っかかりを覚えることは確かだ。

 もう一つの心配は韓国との関係だ。ヒディンクは2002年日韓共催W杯で韓国をベスト4入りさせた同国の英雄。そのライバル国である日本とプレーオフで対戦することになれば(韓国は現在A組3位)、英雄は一転、悪役に回る。そのリスクにヒディンクが立ち向かうエネルギーがなければ、可能性は激減する。