マンネリ日本代表に変革のとき。ハリルの「本田外し」は発動するのか (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato


精彩を欠いたプレーが目立った本田圭佑精彩を欠いたプレーが目立った本田圭佑 オマーン戦からサウジアラビア戦までは中3日。基本的には(GKやDFなどを除き)2試合をフルに戦うのは難しい。オマーン戦の選手起用には当然、そんな事情も考慮されていたはずだ。

 実際、所属クラブで出場機会を得ているMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)は、オマーン戦に先発出場していない(原口は交代で16分間出場)。彼らはコンディションも考慮し、サウジアラビア戦に備えたと考えていいだろう。

 その一方で、所属クラブで出場機会がない本田は、ハリルホジッチ監督としてもコンディションを確認する必要があった。だからこそ、指揮官はすでに特別な存在であることを認めている本田を、あえてオマーン戦でも先発出場させたのだろう。

 ところが、背番号4が見せたプレーは全盛期には程遠く、まるで精彩を欠いていた。

 本田と同じく、所属クラブで出場機会を失っている清武については、「(セビージャでの)プレー回数が少ないが、信用していいんだというプレーを見せてくれた」と評価したハリルホジッチ監督。だが、本田については「かなりの経験があり、ずっと存在感を出してきたが、試合のリズムが足りないと確認できた」と苦言を呈するより他なかった。

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