サウジ戦次第で監督解任へ。
このままなら「ロシアW杯の次」も危ない

  • text by Sportiva photo by Fujita Masato

浅田 2002年にしても2010年にしても、W杯でそれなりに結果を出した時はやはりチームが若いじゃないですか。2002年でいえば2000年のシドニー五輪に出た選手がいっぱい入っていたし、2010年でいえば2008年の北京五輪に出た選手がいっぱい入ってきていた。そういう意味では、リオ五輪に出た選手が2年後のW杯のチームに入ってくるぐらいで「若い」と言えるのでしょうが、現状は4年前のロンドン五輪に出た選手たちでさえなかなか試合に出ることができないでいる。やっぱり1サイクル遅いというのは確かでしょう。

杉山 遅い。そうすると何が起きるかというと、次のW杯がメチャクチャになるんです。ロシアW杯に出られればまだいいですけど、ここで出られなかったら次もダメだよという話です。世界のサッカーを見ていると、ドイツやブラジルのようにW杯に出続けている国もありますが、ほとんどはそうではない。日本だって何回かに1回は予選敗退するということも考えておかないといけないんです。いい落ち方とは何か。次は確実に行けるでしょうという落ち方だと思います。

浅田 そうなんですよね。今回、急場しのぎでやったことによって、傷口が深くなって、もしかしたら2回出られないかもしれないという可能性もあるわけですから。それだったら、今回はちょっと危険にさらすけど、次からはきっちり行けるという流れを作るということも考えないといけない。

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