ハリルホジッチよ、オマーン戦は「大迫×岡崎の2トップ」を試してくれ (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 指揮官も、2トップの採用を視野に入れていないわけではない。メンバー発表会見で久保について触れたとき、こんなふうに語った。

「背後にもいけて、スピードのある面白い選手だ。2トップにして真ん中でプレーするようなオーガナイズがいいと思う」

 久保を起用する際のオプションとしての言及だったが、「大迫×岡崎」のコンビで2トップを採用するのも面白い。

 ケルンではFWアントニー・モデストがファーストストライカーで、大迫がやや下がり気味のポジションでプレーしているが、日本人FWのなかではポストプレーが圧倒的にうまい大迫をファーストストライカーで、岡崎をレスターのようにセカンドストライカーで起用する――。前線を2枚にすることで相手センターバックのマークを分散できれば、世界からゴールを奪える力をもっとも秘めたふたりの得点力をより生かせるのではないか。「得点率を高めることについて、できるだけいいソリューションを探している」と指揮官も語っているのだから、トライしない手はないだろう。

 親善試合のオマーン戦はある意味、結果にとらわれないでテストが行なえる貴重な機会だ。2トップへのトライは4日後のサウジアラビア戦のみならず、その先に生きてくるものでもある。

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