サッカーU-19代表が運命の決戦へ。5大会ぶりの「W杯」が見えた (5ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 しかし、今回は違う。3試合で6得点、無失点。グループリーグを通して、攻守に落ち着いた試合運びが目立つ。例えば、3大会前の宇佐美貴史や、前回大会の南野拓実のような、際立った存在の選手がいるわけではないが、特徴の異なる選手が互いのよさを引き出し合い、うまくチームとしてかみ合っている印象だ。

 グループリーグ第3戦から中3日の10月24日、いよいよ勝負の準々決勝である。

 相手はグループD2位のタジキスタン。勝てば5大会ぶりとなるU-20W杯出場が決まる。小柄な指揮官が強い決意を語る。

「コンパクトに攻守していくこと、そしてプレーの精度を高めることによって、相手(の特徴)も消しながら勝機を見いだす。それが、一番難しい次のゲームのハードルを越えることにつながる。選手のコンディションを整えて、しっかりしたパフォーマンスを出せるようにしていきたい」

 世界行きのキップを逃した過去4大会との比較で言えば、日本は間違いなく最高の状態、雰囲気で大一番を迎えられる。

 負の歴史にピリオドを打つ準備は整った。

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