サッカーU-19代表が運命の決戦へ。
5大会ぶりの「W杯」が見えた

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「カタールの分析ビデオを見て、5番からのロングボールが(カタールの攻撃の)特徴だと聞いていたので、そこはしっかりと注意した。相手がロングボールを蹴るモーションに入ったら、先に(ボールの行方を)予測して下がること。でも、ズルズル下がるのではなく、このチームのコンセプトであるコンパクトを保ちながら対応することを意識していた」

「相手はかなり質の高いボールを蹴ってきたし、FWもスピードがあったので、つながれるより、ロングボールのほうが怖かった」と冨安。カタールの脅威を素直に認めつつも、「チーム全員で(やるべきことを)やろう。そして、自信を持って戦おうと、みんなで話をしていた。しっかり自信を持って戦った結果が、この結果ではないのかなと思う」と話し、自ら貴重な3点目のゴールも叩き出したセンターバックは胸を張った。

 過去4大会、日本はすべて準々決勝で敗れ、準決勝進出の4カ国に与えられるU-20W杯への出場権を逃してきた。だが、結果として準々決勝敗退ではあっても、グループリーグの段階からおぼつかない戦いが目につくことは少なくなかった。つまりは、起こるべくして起きた準々決勝敗退でもあったのである。

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