2016.10.12

本田圭佑1トップでハリルホジッチ延命。
勝ち点1の代償は高くつく

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 ハリルホジッチの答えはいつもと同様だった。「本田に代わる選手はいるだろうか」。そしてこれまた例によって、欧州組の所属クラブでの出場時間の少なさを嘆いた。「彼らのコンディションについてはとても悲観的でいる」と。

「彼らには、所属クラブで出場時間を増やすように努力しろと、試合後、伝えたばかりだ」とも述べた。だが、その願いは叶うだろうか。

 例えば本田は、今季まだトータル19分しか出場していない。戦力外同然の扱いを受けている選手に願いを伝えても、状況に変化が起きるとは思えない。悲観的と言うより、思い切り楽観的だ。その他の選手についても同様。彼らのコンディションは、今後もさして上がらないと考える方が自然だ。

 だがハリルホジッチは、苦戦の原因を語る時、ことあるごとに彼らのコンディションをいの一番に挙げる。「1年前、この状況を予想できただろうか」とさえ言う。

 予想していた僕には、絶望的な言葉に聞こえた。本田は1年前から満足に試合に出ていなかったのだ。楽観的というより、これはまやかしに近い。目先の勝利に夢中になるばかりでテストを怠ったツケが、いま表面化している状況にあると言った方が適切だ。

 日本代表の平均年齢は現在28歳。このままのペースで行けば、本大会では30歳を超えてしまう。前代未聞の超ロートルチームになる。そしてそのツケは、次の4年間に回る。