「代える」?「変わる」?オーストラリア戦、どうなるハリルジャパン

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 それまで取り立てて気にしていなかったのに、ふとしたキッカケで急に意識するようになることがある。

 まるで恋愛のような話だが、日本サッカー界にとってオーストラリアは、そんな存在だろう。

最終予選序盤の最大の山場となるオーストラリア戦に挑むハリルホジッチ最終予選序盤の最大の山場となるオーストラリア戦に挑むハリルホジッチ 日本サッカー界にとってオーストラリアという国は、Jクラブや日本代表が合宿をすることのある場所――その程度の存在でしかなかった。ところが、2006年のドイツ・ワールドカップ初戦、灼熱のカイザースラウテルンで対戦し、先制しながら終了間際に3ゴールを叩き込まれてから、因縁の相手として認識するようになる。

 さらに、オーストラリアサッカー連盟がオセアニアサッカー連盟を脱退し、アジアサッカー連盟に加入したことで、彼らは日本にとって「天敵」となった。

 2007年のアジアカップ準々決勝ではPK戦の末に日本が下し、2011年のアジアカップ決勝では延長戦の末、日本が1−0で接戦を制したが、南アフリカ・ワールドカップとブラジル・ワールドカップの最終予選ではいずれも同組となり、1分1敗、2分と日本は勝利できなかった。そして、今回のロシア・ワールドカップ最終予選でも同グループで顔を合わせることになったのだ。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る