豪代表Jリーガーが日本に警鐘。「オレたちはフィジカルだけじゃない」 (3ページ目)

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya

 ロギッチ、ユリッチの身長は共に190cm弱。フィジカルの強さはどうしても埋めることができない差だ。ここ5試合の対戦成績は3勝2分と日本がそれに対応しているようにも見えるが、直近の試合は2年前。そこからオーストラリアのサッカーは大きく変化しているという。

「フィジカルの強さを活かすサッカーから、今はボールをしっかり支配するポゼッションサッカーに移行しつつある。徐々にその成果が表れているし、オーストラリア代表は進化の真っ最中。イメージを修正できていないと、日本にとっては厳しい戦いになるだろうね」

 そんなチームの変革は、バーンズにとっても追い風だ。もちろん本人も、代表返り咲きを狙っている。

「自分は代表で活躍すべき選手だと思っている。そのためにも、FC東京でインパクトのある活躍をしなくてはいけない。フィットするまでに時間はかかっているけれど、自分のプレースタイルを生かして、多くのゴールを決めたいし、決められると信じている。近いうちに代表に復帰して、またチームに貢献したい」

 最後に交わした握手にはその決意がこもった力強さがあった。アジア最終予選はこれから約1年にわたって続く長い戦い。バーンズには申し訳ないが、11日の日本代表には「現状を打破する試合」を見せてほしいところだ。


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