2016.10.09

豪代表Jリーガーが日本に警鐘。
「オレたちはフィジカルだけじゃない」

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya

 バーンズは、2014-2015シーズンにオーストラリアリーグ(Aリーグ)で最優秀選手賞を獲得し、昨年からFC東京でプレーする28歳。今回は選考から漏れたものの、19歳からオーストラリア代表にも召集されている。

FC東京で2シーズン目を迎えるバーンズ(撮影:和田哲也) 173cmと小柄ながら鋭いドリブルを武器に、9月のW杯最終予選でも5試合に出場し2得点を記録しているストライカーは、日本代表の攻撃陣を特に高く評価する。

「前線にはクオリティの高い選手が揃っている。チャンスが来たときにしっかり決める意識を持ち続ければ、現状を打破する試合がきっとできるはずさ。その試合がオーストラリア戦にならないことを願うよ」

 オーストラリア代表の注目選手としては、「もう充分にわかっているとは思うけれど」と前置きしたうえで、ティム・ケーヒルの名を挙げた。2006年W杯ドイツ大会の悪夢をはじめ、これまでの日本との8試合で5ゴールと、まさに「天敵」。今年で37歳になるが、先月のUAE戦では決勝ゴールを決めるなど衰えを見せない。

「彼はベテランの域に達しているけれど、しっかりコンディションを整えて常に90分プレーできる状態にある。ペナルティーエリア内、特にゴール前でのプレーは未だにワールドクラス。常にハードワークをするプロ意識を僕たちに与えてくれる、本当にスペシャルな選手だね」

 ケーヒルの活躍を見て育ってきた若手の台頭も目覚ましい。今年セルティックで才能を開花させた23歳のトム・ロギッチ、最終予選で3試合2ゴールと活躍している25歳のトミ・ユリッチなど、ケーヒルの絶対的地位を揺るがす選手が出てきている。