豪代表Jリーガーが日本に警鐘。「オレたちはフィジカルだけじゃない」

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya

 ロシアW杯アジア最終予選グループBの3戦目となった6日のイラク戦で、日本代表はまたも苦戦を強いられた。山口蛍の劇的ゴールで何とか勝ちを拾ったものの、若い選手ばかりの相手に対し攻めあぐね、逆に押し込まれるシーンも目立った。一向に改善の兆しが見えない試合内容に、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任論が噴き出す危機的状況に陥っている。

現在グループ首位のオーストラリア。ベテランのケーヒルも健在だ(c)AFLO現在グループ首位のオーストラリア。ベテランのケーヒルも健在だ(c)AFLO 11日に行なわれる次戦は、オーストラリアとのアウェーでの戦い。グループ最大のライバルとの一戦を前に、DFの酒井宏樹と長友佑都が相次いでチームを離脱するなど不安要素は重なるばかりで、「一方的に押し込まれる試合になるのでは」と懸念する声が国内では出始めている。

 そんな中、「きっとタフな試合になるだろう」と首を振る男がいる。日本代表が優勝したAFCアジアカップ2011の決勝でオーストラリア代表として名を連ね、今年9月のW杯アジア最終予選にも招集されていたFC東京のFW、ネイサン バーンズだ。

「今の日本代表には批判も多いようだけれど、質の高いチームという印象は変わらない。僕がオーストラリア代表で戦っていたときも、日本がもっとも危険な相手であることはチームメイトの共通認識だったから」

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