ハリルホジッチよ、
2日前合流の本田と長友はベンチに回せ

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 その何人かの選手のひとりが、MF清武弘嗣(セビージャ)だったのは間違いない。指揮官はこの日の清武のプレーについて、こう言及しているからだ。

「彼にはFWとしてのプレーを望んだが、背中を向けてしまっていた。ただ、清武は(試合2日前の)火曜日に到着したばかりだったので、50~60分が限界だった」

 清武がガス欠に陥ってしまったのも当然だろう。コンディションを整える暇もなく、大一番に臨むことになったのだから。指揮官自ら反省しているように、選んだ側に責任がある。そして、まさに本田と長友も今回、UAE戦の清武と同じく日本に戻ってきたのが、試合2日前なのだ。

 本田と長友が今回、ベンチスタートとなる可能性が低くないことは、メンバー発表会見におけるハリルホジッチ監督のこんな言葉からもうかがえる。

「試合2日前の火曜日に到着する選手もいる。これは非常に難しい問題で、たくさんのことができない。火曜日に到着した選手をプレーさせるかどうかは、まだ決めていない」

 実際に彼らが控えに回ったからといって、大きく騒ぐ必要はない。過去にも似たような例があるからだ。

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