大島、浅野に続くリオ世代。FC東京・中島翔哉をA代表に呼んでくれ (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 なかでも、中島の武器となっているのが、鋭いドリブルからのミドルシュート。左サイドからドリブルで中央にカットインし、左45度から狙いすましたシュートをゴールに突き刺す、そんなプレーを得意としている。

 リオ五輪のコロンビア戦でも、アジアU-23選手権(リオ五輪最終予選)のイラン戦でも、この得意の形からチームを救う貴重なゴールを叩き出しているが、FC東京でも、ようやく"自分の型"に持ち込む機会が増えてきた。

 目の前の敵には絶対負けないとばかりに、体全体にみなぎる気迫も彼の魅力。まだまだ粗削りな部分は多いが、だからこそ、早く国際レベルでの経験を積ませたい人材だ。そうすることが、中島をまた一段高いレベルに引き上げることにつながるはずである。

 とはいえ、現在の日本代表の顔ぶれを見ると、中島のA代表入りを難しくさせる要素もある。中島が主戦場とする左MFは、現在の日本代表で最高と言ってもいいほど、ハイレベルな激戦区なのだ。

 今季からセビージャに移籍した清武弘嗣を筆頭に、原口元気、宇佐美貴史、武藤嘉紀と、現在ヨーロッパでプレーする選手たちが、同じ左サイドでのプレーを得意とする。彼らはいずれも右利き。カットインからのシュートを得意とする点でも、中島と共通する。

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