2016.09.02

CB、GK、本田圭佑…。UAE戦の日本は「ピッチ上の問題」が噴出

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

 真ん中は、奪われる場所として最悪なのだ。奪われた瞬間、逆モーションになる。裏を突かれる恰好になるので、気がついた時には、相手に数メーター置いていかれる状態になる。同じ位置で奪われるなら、サイドの方が距離にして20~30mほど安全だ。

 繰り返すが、例のコロンビア戦はその連続だった。だがその試合後、主将の長谷部誠はこう言って胸を張った。

「我々が目指していた攻撃的なサッカーは、最後までできたと思う」

 攻撃的サッカーに対する解釈の誤りは、2年経った今なお、代表チーム内に生き続けている。

 本田と酒井宏が、右サイドをコンビネーションで突破するシーンはほとんどなし。右からの攻撃はほぼ酒井宏のクロスボールのみ。単純。工夫がないにもほどがある。

 凋落の一途を辿る名門クラブ、ミランでいい扱いを受けていない本田。その焦りというか、日本のファンにいいところを見せたい欲も絡んでいるのだろうが、30歳を超えた選手のすることではない。

 ハリルホジッチは試合後、パス回しの遅さを嘆いた。ピッチを広く使わなければ、展開はきかなくなる。パスは素早く回らない。少なくとも、相手に速く回っているようには映らないのだ。